国民スポーツ第4次予選会を兼ねた、第29回富山カップ陸上競技大会に出場しながら昼食をはさんでのLuxe合同教室指導とかなりハードなスケジュールを強行しました。現役選手の寿命は、けして長くはありません。だから、行動の優先順位を覚えせるために難題を持ち掛けています。パリだけでなく、オリンピックや世界選手権大会を見ていて、いつも思うのですが『喜びは一瞬の出来事、失敗は一生の宝」だと思います。
さて、いつもは若手のスタッフが投稿していますが、明日に大会やお盆休みで帰省中のスタッフばかりなのでテクニカルディレクターとして久しぶりに担当します。
まず、高校生までは試合の勝ち負けより発育発達段階を考慮したトレーニングプログラムを実施しなければなりません。
幼児期は、神経系の回路を出来るだけたくさん作っておき、特にスポーツに関連した動作の習得や調整力(リズム、バランス、タイミング、巧緻性、協応性など)を養成しておくことが重要です。
この時期は「大脳の可塑性(脳・神経が柔らかいこと)」と「筋・骨格系、動作習得のレディネンス(準備性)」の両方が高い水準で整っているために、動きやあらゆるスキルの習得が、容易に行える生涯唯一の絶好機である。指導者はこの時期を見逃してはならず、いろいろなスポーツやゲームを行わせたり、陸上競技の走・跳・投の様々な動きやスキルを、正しく身に付けさせるよう指導することだ。この時期におけるスポーツや陸上競技の多種目の技術の習得は、後になって専門種目の技術を向上させる上で非常に役に立つことになります。
小学生期では、陸上競技の専門性に特化することなく、スポーツ全般の基礎となる運動能力の向上を目指し、ジュニアスポーツの普及と啓蒙を図ります。
中学生期では陸上競技の専門的指導を取り入れ、トップアスリート候補選手の育成をする。年齢に応じた指導プログラムを行い、「勝利至上主義」による「オーバートレーニング」や「バーンアウト症候群」を避け、生涯にわたって陸上競技(スポーツ)に親しんだり、トップアスリート選手を輩出できる環境と指導を追求し実施します。
選考会の様子
今回は、小学4年生からも積極的に挑戦してくれました。大学や高校受験でエリート育成コースまたはアスリートを今月末で退会された方が何人かいらっしゃいますので、小学4年生以上であれば今月よりコース変更を受け賜わります。
テクニカルディレクター 林 雅則