毎回、このようなシートを一人ひとりに手渡しています。トレーニングメニューを目や頭で確認することは、予習に近い行為です。また、本日の学びを書く欄もありますので、復習にも繋がります。すでに33枚のシートがお手元にあるのではないでしょうか。
この他にも、2~3ヵ月周期でNewspaperwを発刊しています。Luxe Elite training courseの狙いや最新情報の提供、皆さんの活躍や活動報告などを掲載してます。vol.03は、山野合宿を中心に作成する予定です。編集後記は、4月に書かれた内容で現在は募集定員を超えている状態です。
さて、ウオーミングアップでは腕振りの確認から始めました。静止状態を運動方法論では「静的」と呼んでいます。また、動いている状態を「動的」と呼んでいます。クラウチングスタートも助走のようなスタンディングスタートも静止した状態からアクションを起こします。つまり、静的から動的へ。それ以降は、動的から動的、ゴールフィニッシュまたは着地へと移行して行きます。 静的から動的へについては、最初の構えである準備姿勢(パワーポジション)が重要になります。 動的から動的 については、速度に合わせたスムーズなギアチェンジが求められます。そのためには胴体の角度を調整する腕の振り方が重要となります。それをコーンマーカーを両手に持って確認してみました。体重は、左右均等ではなく若干前足側に乗せてください。
W-outは、スキッピングドリルです。この動作を正しく行えるようになると滞空時間が長いパフォーマンスができるようになります。野球で例えるとホームランの練習になります。野球はボールとバット操作するカラダになりますが、スキッピングの場合は地面と支持足を操作するカラダになります。特に手首の内転と外転操作は肘から肩甲骨に伝わり、支持足の上にしっかりと胴体(体幹部)を載せて身体を効率的に運ぶことが可能になります。少し難しかったと思いますので、慌てず時間をかけて指導をします。
少し休息を入れて、基本姿勢(ベース・ポジション)からのスプリントドリルです。今日はAスキップを行わず、最初からBスキップに挑戦しました。脚をムチのように使い、支持足に胴体を載せるのかはスキッピングドリルと同様ですが、スキッピングのように前に跳び出す感覚ではなく、真下を押して(プッシュ)地面反力を感じること。そのためには、足首をブラブラさせずに固定させることが大切です。意識することで、少しずつフォームが安定して来ましたね。
その後は、スキルミル15秒間を2セットです。スピードが上がるに応じてカカトを通す高さがお尻に近づくと骨盤や胴体が安定します。
スキルミルでハイスピードを体感した後は、静的から動的のローパワートレーニングを両膝立て姿勢からケンケンダッシュや長座からの低い姿勢で変形ダッシュで試みました。一揆にパワー全開できましたか?闘争心むき出しもOKですよ。
変形ダッシュ後は、もう一度スキルミルです。同じ15秒間2セットでしたが、新たな発見はありましたか。
次は、少し変わったクラウチングスタート練習です。前膝は90度で後ろ膝は135度に近い形を作り、片手はBOXに、もう片方は腕を引いて構える3ポイントスタートになります。慣れるまで多少時間を要しましたが、いつもよりも1歩1歩の重心移動が軽やかにできたのではないでしょうか。
最後はスタビラゼーションです。何秒で走りたい、何メートルを跳びたいと願うのなら、それを達成させる条件が必要です。カラダの内側にある力(保有能力)とカラダの内側にある力を引き出す力(発揮能力)の両方の能力を高めて行く必要があります。また、経験上の話ですが、クラウチングスタートなどのフォーム練習を繰り返すより身体的な能力を高めるトレーニングを多く取り入れた方が断然伸びしろが違います。100m走の走力アップ条件は30mを速く、立五段跳を遠く、ダイナマックストップスローは高くですね。その基礎となるトレーニングを毎週火曜日にやっています。急には強くなりませんが、継続は「力」なりですよ。
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